数字が見えなければ、正しい経営判断はできない
【Q】事業について教えてください。
情報システム部 課長(以下同):当社は元々、水産業を母体としており、鰹のたたきを看板商品として高知県でアンテナショップを立ち上げたのが飲食事業の始まりです。現社長が鰹の一本釣り漁師だったということもあり、鰹のリーディングカンパニーを目指すと同時に、地元の文化である藁焼き、地元食材の活用にもこだわっています。
今後はグループ全体で、高知の第一次産業から第六次産業までを一貫して担う企業を目指しています。
【Q】デジタル化を進めるきっかけは何だったのでしょうか?
まず、社長自身が数字に対して非常にシビアな視点を持っていたことが大きいです。創業当初からの失敗の経験もあり、「売上・原価・在庫など、すべての数字を把握してこそ経営判断ができる」という姿勢がありました。実際、20年ほど前にはレジから出力されるジャーナルを印刷し、手作業でまとめてABC分析などをしていたそうです。
その後もPOSシステムを含めさまざまなツールを試行錯誤しており、私が携わるようになった時点ではすでにPOSは4代目になっていました。数字へのこだわりは、それほど強いものです。
