多店舗展開と新業態「米屋」が描く飲食業の未来
【Q】全国に様々な専門居酒屋を展開されていますね。
代表取締役 磯貝 拓麻氏(以下同):北海道、関東、北陸、九州などの都市に31店舗を展開しています。実は、コロナ禍を機に大きな決断をしました。大人数宴会をターゲットにした総合居酒屋から、少人数需要を見込んだ専門居酒屋へと、業態転換したのです。
今後、我々の核となるのは、餃子居酒屋の他、おでん、ラーメン、海鮮、そして新ブランド「米屋」の五業態です。この五つの柱を確立し、さらなる飛躍を目指します。
代表取締役 磯貝 拓麻 氏
【Q】新ブランドの構想を教えてください。
「米屋」は、お米を主役にした居酒屋業態です。お米の素材、炊き方を徹底的に追求するのはもちろんのこと、当社の強みである地場の事業者様との強い繋がりを活かします。北海道の鮭や博多の明太子など、お米が際立つような最高の名産品を揃えたメニュー構成を考えています。
お米は日本人にとってのエネルギー源であり、尊いものです。そして、日本は地震や洪水など有事が多い国。食料不安が必ず出てくる中で、当社が少しでも安心材料を備えられればと考えています。
最終的に、グループ全体で世界100店舗展開を目標にしています。ニューヨークやパリといったコンクリートジャングルの都心部で生活する人々は、豊かな食環境の中で食へのありがたみを忘れがちです。そのような方々にこそ、「米屋」で日本の美味しいお米を食べていただきたい。
そして、最も重要なのは、お米の価値を高め、農家さんへ正しく還元することです。今、5kg5000円は高いと騒がれますが、それでも農家さんは苦しい状況にある。お米はもっと価値を高めてよいはずです。そのための努力を、我々外食産業が率先して行うべきだと考えています。
このビジョンを実現するため、現在はまず既存店で確実に資金を稼ぎ、店舗展開の基盤を作る戦略に注力しています。
