日本の食卓を支え、220年以上の歴史を持つミツカングループ。そのグループにおいて、株式会社Mizkan Partnersは取引先への商品規格書対応を担っていますが、得意先指定のエクセルなど様々な書式への転記、提出作業が負担となっていました。
業務効率化のため、規格書基幹システム「メルクリウス」と『BtoBプラットフォーム 規格書』間でデータ連携を開始。1品あたり30分かかっていた作業を5分に短縮。さらに、『食品情報DB』機能で常に最新情報を提供する体制を構築し、未来を見据えた規格書情報のインフラ整備を進めています。
ココがPOINT!
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年間約1,300件の規格書対応依頼を、数クリックでWeb提出
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『食品情報DB』機能で、最新情報を提供・更新を自動通知
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メルクリウスとのデータ連携で、膨大な転記作業から脱却
多様な商品展開で市場を牽引
取り扱いアイテム数について教えてください。

株式会社Mizkan Partners 品質環境部 情報管理課 課長(以下、情報管理課 課長):
当社はお酢のイメージが強いと思いますが、業務用・家庭用を含めて、調味料や加工食品など多岐にわたる商品を展開しています。取り扱いアイテム数は約1,300品目あり、そのうち家庭用が約300品目、業務用が約1,000品目ほどです。業務用が多いのは、取引先のPB商品など、アイテムのバリエーションが非常に豊富なためです。
商品のお取扱先は、家庭用商品は一般的な小売店が中心ですが、業務用は外食チェーンや卸業者、同業他社の食品メーカーなど多岐にわたります。

現在は新しい食生活を提案する事業にも力を入れており、たとえば素材の皮や芯まで、可能な限りぜんぶ使って、おいしさと栄養を引き出したブランド「ZENB(ゼンブ)」や、善玉菌にうれしい発酵性食物繊維がキーポイントの商品ブランド「Fibee(ファイビー)」などがあります。
業務用では、ホテルの朝食で採用例が増えている果汁とお酢を合わせたドリンク「フルーティス™」や、飲食店ではぽん酢(しょうゆの入っていないタイプ)をお酒の割材に使った「ぽん酢サワー™」が好調です。
年間12,000件の規格書対応。形式の多様化が大きな負担に
規格書の提出対応件数は、年間でどの程度でしょうか?

情報管理課 課長:
1品1件としてカウントすると、年間約12,000件の商品規格書を提出しています。そのうち、エクセル形式が約9,000件で、残りの3,000件がWebシステムでの提出依頼です。当社ではJFEシステムズの「メルクリウス」を基幹システムとして商品情報を管理しており、インフォマートの『BtoBプラットフォーム 規格書』とデータ連携して提出もしています。他にも、PITS標準規格書、得意先独自のエクセルなど、形式に応じて個別対応しています。独自書式のエクセル形式の場合はフォーマットが統一されておらず、コピペや確認作業に手間がかかり、チェックミスのリスクもありました。

株式会社Mizkan Partners 品質環境部 情報管理課 担当者(以下、担当者):
営業担当が得意先からエクセルなどで提出依頼を受けると、業務システム経由で当課に依頼が入り、我々が規格書を作成します。提出後は社内コミュニケーションツールで完了通知を行い、営業がファイルを得意先に渡すというフローです。非常に煩雑ですし、エクセル形式だと1品に30分〜1時間かかるケースも少なくありません。しかも年間9,000件はこの形式ですから、手作業では限界があります。

情報管理課 課長:
メルクリウスと『BtoBプラットフォーム 規格書』のように、システムを提供しているデータベース事業者が協力し合い、連携できるWebデータベース系の規格書が増えることを願っています。また、取引上必要な情報であれば、Web上に規格書情報を公開できる『BtoBプラットフォーム 規格書』の『食品情報DB』のような仕組みで、得意先が必要とするときに自ら規格書を取得していただくのが理想的です。
当社のようなメーカーは、製品情報の基本となる規格書を提供することは当然のことだと考えます。一方で、項目の多いエクセル形式の規格書の提出依頼に対しては、作成・チェックなどによる人的作業が発生し膨大なコストがかかっているのが現状です。このことを考えれば、個別のエクセル形式での作成依頼には、別途料金が発生するようなことも業界で検討する必要があるのかもしれません。
規格書業務の効率化と未来への期待
長年のご利用により、規格書業務でどのような改善がありましたか?

情報管理課 担当者:
『BtoBプラットフォーム 規格書』は非常に使いやすく、慣れれば1品5分で対応できます。エクセル形式だと30分〜1時間かかるケースもあり、その差は非常に大きいと感じます。5分で対応できるのも、当社の基幹システムと『BtoBプラットフォーム 規格書』が連携しているからです。もし連携できていなければ、新規作成も更新作業も個別対応になり、想像を絶する業務負荷がかかるでしょう。
また、『食品情報DB』は我々の業務負担を大きく軽減してくれました。業界で最低限必要なベーシック版の規格書を、得意先の誰もが取得していただけるのは非常にありがたいです。当社では、『食品情報DB』で公開した規格書情報を定期的に更新しています。更新すると、すでに規格書を取得されている得意先に更新通知が届き、再取得できる仕組みになっています。これにより、当社から更新のお知らせを個別に連絡する必要もなく、常に最新情報を得意先に提供できるため、事故の防止にも役立っています。
最後に、今後の展望をお聞かせください。
情報管理課 課長:
『BtoBプラットフォーム 規格書』が2025年にサービス提供20周年を迎えたこと、誠におめでとうございます。ともに歩んできた期間を振り返ると、時の早さを実感します。次の20年は“当たり前のインフラ”として、データが意識せずに自動で流通するような仕組み、社会の基盤になるような存在を目指していただきたいです。
情報管理課 担当者:
今後も、必要最低限の情報項目で、提供側・取得側双方が納得できる仕組みを維持していただきたいです。さらに、他のWeb規格書システムとの連携など、業界全体の共通化を進めていただけることを期待しています。人がより創造的な業務に集中できるような世界を創るためにも、インフラとしての機能強化をぜひお願いします。

情報管理課 課長:
当社としては、「ZENB」「Fibee」のような新しいカテゴリーで大きく発展したいと考えています。単身で暮らしている方々にも、ミツカン商品をもっと身近に感じてもらえるよう、調理をしない方でも気軽に楽しめる商品を提供してまいります。おいしさと健康を両立させ、皆様に新しい食生活をご提案できるよう、取り組みを続けてまいります。
※掲載内容は取材当時のものです。