株式会社リトル沖縄オーバーシーズ取材日 2016年12月15日

数値の見える化は、従業員の経営改善への意識向上だけでなく、店舗のクオリティアップにもつながります。

利用サービス 受発注(発注)請求書(受取) | エリア 関東 | 業種 居酒屋
株式会社リトル沖縄オーバーシーズ

東京・横浜で沖縄料理店を運営する株式会社リトル沖縄オーバーシーズ。都心にいながら沖縄の空気を味わえるとあって大きな人気を得ています。同社では受発注業務の効率化に『BtoBプラットフォーム 受発注』を導入。早くからペーパーレス化に取り組み、確かな成果を上げてきました。

ココがPOINT!

沖縄毎の個性を大切にした沖縄料理屋

沖縄料理と言えば、健康・長寿の代名詞。私どもリトル沖縄オーバーシーズでは、東京・横浜で沖縄料理のお店を5店舗運営するかたわら、自社工場で沖縄そばと島豆腐を製造・販売しています。

銀座の「リトル沖縄」では沖縄定番メニューのほか、オリジナルメニューも豊富に用意し、沖縄を知らないお客様にも沖縄にいる感覚を味わっていただけるような空間をご用意しています。

沖縄料理とはその土地の家庭料理なので、特に決まったレシピというものがありません。なので、私達のお店でも、各店舗でメニューを変え個性を演出しています。同じメニューでも味が微妙に違うんですよ。東京在住の沖縄出身のお客様からは「地元のお店よりおいしい」と、お褒めいただいています。

実は私が「リトル沖縄」の事業を継承した時、大阪で父の始めた大手の飲食ビジネスの経営に携わっていました。しかし、規模の小さな「リトル沖縄」の経営に関しては、従業員にトップとしての私の想いを徹底的に浸透させ、同じ価値観を共有してもらおうと考え、東京に転居。3年間にわたって従業員と寝食を供にして「リトル沖縄の私流の運営」に取り組みました。その甲斐あって、スタッフとのコミュニケーションは現在でも上手くいっており、当時のスタッフは今も私と一緒に働いてくれており、非常に感謝しています。

代表
小嶋 達典 様

数字ありきではなく、サービスの徹底という基本姿勢を貫く

私が「リトル沖縄」の運営に際して大切にしたのは、お客様に喜んでいただくという飲食業の基本を徹底したことです。そのサービスのクオリティを高めていく上で数字(売上)は大切ですが、根底にはお客様に満足していただくという姿勢がなくてはなりません。

大阪で経営に参画している、直営83店舗を展開する大手の飲食ビジネスも、わずか5店舗の「リトル沖縄」も、この基本は同じです。むしろ店舗が少ない分、「リトル沖縄」は1店舗あたりの売上・コストの影響が大きいといえるかもしれません。この点は責任者が強く自覚しなければならないと、常々口にしています。

一時期、沖縄料理のブームがありましたが、「リトル沖縄」はそのブームが去った後もご支持いただいていますし、沖縄料理というよりもそれぞれのお店自体にファンがついています。おかげで業績は順調に推移しており、将来的には大阪方面での展開も視野に入れています。

手書きノートから100%電子化へ移行中
インフォマートのフォローで取引先の導入もスムーズに

当社がインフォマートの『BtoBプラットフォーム 受発注』を導入したのは今から7年前の2010年7月。

5店舗それぞれで行っている発注業務ペーパーレス化によって業務の効率化を図ろうと、私が満を持して導入を決めました。

私自身は『BtoBプラットフォーム 受発注』の効果を知っていたので何の不安もありませんでしたが、現場の従業員は初めてのことで不安だったと思います。なにしろ日々の売上を手書きでノートに記入していた店長もいましたから。これは導入をお願いした仕入先も同様でした。食材の卸も含めて、当社の発注先は30数社。その中には沖縄に拠点を置く企業もあります。中小の地場企業の中にはPC自体に馴染みのないところも珍しくなく、やはり不安や抵抗は大きかったようですが、インフォマートさんのきめ細かなフォローのおかげで、徐々に導入に踏み切ってくれる仕入先が増え、現在では34社中30社が導入してくださっています。もちろん東京の仕入先の中には既に『BtoBプラットフォーム 受発注』を導入済みの企業もあって、そうしたところは快く協力してくださいました。

インフォマートさんが私どもに代わって丁寧にフォローしてくれたおかげで、こうして問題なく導入することができました。

様々なデータを結びつけ、業務の効率化を徹底。
意識変革と品質向上につながる

『BtoBプラットフォーム 受発注』を導入してもう7年になるわけですが、今ではごく当たり前に使うシステムとして溶け込んでいます。

以前は店長会議などの際、数字を集計して紙にまとめ、レポートに整理して用意するという手間がかかっていましたが、今はそんな無駄な作業も不要になりました。瞬時に各店舗の営業状態が判断でき、スピーディーな経営判断が下せます。

というのも、当社では『BtoBプラットフォーム 受発注』をPOSシステム、勤怠管理システムと連動させて、日々の売上データ及び従業員の勤怠データと仕入のコストをシームレスに紐付けて管理しているからです。これによって売上に占める食材費と人件費の割合がリアルタイムに把握でき、飲食店の経営指標の一つであるF/L比率をすぐに目にすることができるのです。店によっては簡単な損益計算(PL)まで同時にわかるようにしていますので、経営状態の見える化が可能になりました。

従業員もこの数字を見ることで経営への意識が高まり、無駄な在庫を持たないように努力するようになりました。その結果、在庫の鮮度が改善されてメニューの品質が向上。お客様にはより新鮮で美味しい料理をお出しできるようになりました。

必要な数値を手入力する手間もなく、リアルタイムで日々の数字を見ることができるので、従業員も楽しみながら改善できるようです。

また、沖縄料理ということで多いのが、イベントへの出店の依頼です。夏場の音楽フェスやコンサート、野球など、イベント会場に出店するわけですが、屋外ですのでPCの使用は困難です。そこでタブレットを使って受発注と数字の管理を行っています。このように野外でもペーパーレス化が可能なのは、非常に助かっています。

ITを駆使した業務の効率化は、これからの飲食店経営に不可欠なのは間違いありません。今後もお店のクオリティを高めていくためにも、さらなる効率化に取り組んでいく考えです。

管理責任者に聞きました。
社長のリーダーシップに押されて取り組んだ業務のIT化ですが、まず始めてみることが大切と実感しています。

お店から自社工場に発注する際も、以前はFAXで行っていたので、その取り扱いは大変でした。ここも『BtoBプラットフォーム 受発注』のおかげで無駄な作業がなくなりました。現状、社内のシステムはペーパーレス化していますが、社外との取引がまだ発展途上です。こちらも電子化を目指し、さらに取引先のご協力を促していきたいと思います。

また当社では『BtoBプラットフォーム 受発注』の他にも『BtoBプラットフォーム 請求書』も利用しているため、請求業務もペーパーレス化しています。今やインフォマートのシステムなしでの業務は考えられませんね。現場の責任者としても、各店舗の経営状態がリアルタイムで可視化できることは、正しい判断をスピーディーに下す上で不可欠のことだと実感しています。

代表の理念は「迷ってないで、まずやってみよう」というもの。考えてから走るのではなくて、走りながら考えるのが、現在の当社に浸透した経営スタイルです。今回の、業務効率化への取り組みを通じて、新しいことに取り組む際、うまくいかなかった時のことを考えるのではなく、まずチャレンジしてみるという姿勢は大切だと思いました。

管理本部 
執行役員様

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株式会社リトル沖縄オーバーシーズ

設立1996年
事業内容沖縄料理店の運営及び沖縄そば、島豆腐の製造・販売
代表者小嶋 達典
本社所在地東京都江戸川区臨海町6-3-2
企業サイトhttp://www.little-okinawa.co.jp/