株式会社オザワ食肉センター取材日 2018年1月30日

受発注の電子化は、発注側だけでなく、
受注側にもメリットがあります。

利用サービス 受発注(発注・受注) | エリア 関東 | 
事業内容 食肉の卸販売
株式会社オザワ食肉センター

株式会社オザワ食肉センター様は、東京、千葉、神奈川を中心とした得意先に、食肉・加工肉を販売する食肉卸の老舗です。商品の高い品質と細かな注文への対応で、大手外食企業・ホテルとの取引が増えており、その対応のために、外食企業からの受注だけでなく、メーカーへの発注にも『BtoBプラットフォーム 受発注』を活用されています。食品流通の間をとりもつ卸売業ならではの使いこなし方を伺いました。

ココがPOINT!

大手取引先から高い信頼を得る老舗の品質とサービス

― 御社の事業内容を教えてください。

牛をメインに豚、鶏、仔羊など様々な食肉を取り扱っています。弊社の創業は戦前の1930年に遡ります。日本橋で小澤商店として開業して以来、食肉業を営んできました。1991年にオザワ食肉センターへ社名を変更し、現在約3,000社のお得意先にご利用いただいています。先代から永年取引をさせていただいている飲食店様や、大手レストランチェーンなどの外食企業様、ホテル様になります。

― 大手企業からも選ばれている理由はなんでしょうか?

最も大事にしている商品の質と価格、そして細かい注文への対応だと考えています。大手ホテル様の場合、年一度の立ち入り検査など、厳しい衛生基準が求められます。弊社では、その基準をクリアし、かつ品質の良いお肉を、より良い価格でご提案しています。

また、お客様のご要望があれば、一日何度でも納品している点も弊社の強みでしょう。食肉卸は午前中に注文を受け、納品も午前中1回で済ませるのが一般的ですが、弊社は昔から午後1時半まで注文をお受けしています。小ロットでも追加発注ができ、その日のディナーに間に合うといったところでも、選んでいただけているのではないでしょうか。

事務局長事務局長

― そういった細やかな注文への対応は、大変では?

FAXと電話だけで全てを受注していた頃は大変でした。日々200、300と注文を受けますし、発注する得意先がFAXを誤送信することもありました。先方は送ったつもりでいて、こちらに届いていないのが一番困ります。しかし、2003年に『BtoBプラットフォーム 受発注』で注文を受けるようになってからは、FAXの量も減り、電子での受注に関しては確実な取引ができるようになりました。現在は売上の約30%が『BtoBプラットフォーム 受発注』での取引です。

― 『BtoBプラットフォーム 受発注』導入のきっかけは何だったのでしょうか。

実は、お得意先様の要望で、言われるがまま導入しました。正直、最初は面倒に思うこともありました。得意先によっては専用の注文伝票や独自の注文システムがあってばらばらだったので、その手間がひとつ増えたようでした。それが次第に『BtoBプラットフォーム』を使って発注するお得意先が増えてくるにつれ、弊社の販売管理システムへの入力の手間が減り、どんどん便利になってきたんです。今ではみんな『BtoBプラットフォーム』で発注してくれたらいいのにと思うほどになりました。

― 他に便利だと思われることはありますか?

注文データにコメントを入力できるのも便利です。ホテルレストランではお客様に安心して牛肉をお召し上がりいただくために、国産牛一頭ずつにある固体識別番号をメニューに載せることがあります。この番号をコメントとして商品ごとに記入できて、得意先様も弊社も助かっています。これまでは、たとえば「なくしてしまったので、1カ月前の取引の個体識別番号をもう一度教えてほしい」と依頼があると、1カ月分紙の伝票をひっくり返して調べる必要があったんです。今は『BtoBプラットフォーム』の履歴からすぐ検索できるので、先方はこちらへ問い合わせる手間もかかりません。

『BtoBプラットフォーム 卸受発注』導入で仕入れも電子化

― 2017年には卸からメーカーへの発注を電子化する『BtoBプラットフォーム 卸受発注』も導入していただきました。

売り手としては電子で受注する便利さを感じていましたが、仕入先への発注はFAXや電話のままでした。実は、業務用の食品卸とメーカー間の取引は、まだまだ電子化されていません。ここも電子化できればと考えたんです。

― 導入前はどのような課題がありましたか?

日々20~30社と行う取引は、仕入先ごとに商品名などが入った弊社書式の注文書をFAXするか、電話での発注でした。FAXは先方にちゃんと届いているかわかりませんし、電話だと双方の手元に確実な注文履歴も残らないなど不安がありました。

また、納品書は商品名が略称だったり、注文とは別の名称で書かれていることがあります。たとえば「ヒレ肉」と「テンダーロイン」は同じ部位なのですが、経理担当者に商品知識がないと、同じものだとわかりません。売上や仕入れは、経理担当者が商品名や金額を毎日会計ソフトへ入力しなければいけないので、同じ商品か仕入れ担当に確認する手間が増えるなど、ネックになっていました。

― 導入によってそれらの課題は解決しましたか。

注文履歴が確実に残るため、本当に取引先に注文できているかという不安はなくなりました。発注から納品まで時間がかかる特殊な注文なども、『BtoBプラットフォーム』画面上の取引カレンダーを見れば、いつ発注したのかすぐに確認できます。記憶だけだとあいまいになりがちですが、一目でわかるので二重発注も防げます。

商品名についても、仕入先がシステムに登録した商品情報から、発注伝票、発送伝票が作成されるため、伝票ごとに異なるということがありません。発注は数量や納品日を入れるだけ、経理は金額をチェックするだけと、作業がとても楽になりました。以前は経理担当者が毎日入力していても、伝票の紛失などの理由で請求書の金額とあわないことがありましたが、データ発注なら紛失のリスクもなく、正確な仕入れ金額を把握できます。

スマートフォンから発注できるのも魅力です。弊社は商品を保管する冷蔵倉庫が複数あるので、倉庫ごとに発注商品の一覧を作って管理しています。それぞれの担当者が在庫の状況を見て、スマートフォンから発注でき、便利さを実感しています。

取引の間に立つ卸だからわかる受注・発注双方のメリット

― 導入に際して、仕入先の反応はいかがでしたか?

導入コストもかかりますし、すぐに賛同いただくというわけにはいきませんでした。弊社も、もとはお得意先様から言われて『BtoBプラットフォーム 受発注』を導入した立場ですから、その気持ちはわかります。でもデータ受注のメリットをすでに十分感じていたので、システム化で我々発注側だけでなく、受注側であるメーカー様にとっても、便利になるんだ、とお伝えしていきました。その甲斐あってご理解をいただけ、今は仕入れに関しては主要な取引先とは、ほぼ電子で取引しています。

― 今後、取り組んでいきたいことなどあれば教えてください。

受注データを管理して出荷指示書などを出力している基幹システムと『BtoBプラットフォーム』を連携させ、より便利にしたいと考えています。

食肉業界はどちらかというとまだIT化が進んでいませんが、今後は時代にあわせたデータ管理が求められていくでしょう。みんなで同じプラットフォームを使えば、各社ばらばらの方法で取引するよりも手間がかかりません。これからも、お取引先に『BtoBプラットフォーム』をお勧めし、その便利さを広げていきたいです。

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株式会社オザワ食肉センター
設立1991年11月
事業内容食肉の卸販売
代表者代表取締役社長 小澤 清志
本社所在地東京都目黒区目黒本町2-2-4
企業サイトhttp://ozawa-shokuniku.co.jp/
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