名古屋を拠点に青果市場から仕入れた野菜をスーパーや飲食店、ホテルなどに配送する京栄青果。FAXや電話、LINEなど煩雑化した受注方法により、販売管理システムへの入力に大変な手間がかかっていた。
LINEを使った受発注システム『TANOMU』を導入し、取引先飲食店の8割がデジタル発注に協力。注文入力の手間やFAX注文で起きていた「送った送ってない」問題も解決したほか、買い付け時に得た野菜の情報をリアルタイムに提供している。
ココがPOINT!
- FAX注文書を「送った・送ってない」問題が解決
- 販促機能を有効活用することで営業マンが一人増えたように感じる
- 利用に関する問い合わせやクレームは一切なし
飲食店を経営していたからこそ、得意先のニーズに応える
青果商品の品質に特にこだわりがあるようですね。
代表取締役:
私は以前、飲食店を経営していたことがあります。当時、食材を元にした商品の味よりも、店舗が紹介されている媒体の情報でお店の印象が決まってしまうことに違和感を覚えていたのです。そこで店はうまくいっていたのですが閉めることを決断しました。様々な経験を経て、親戚が北海道や沖縄に支社がある青果業を行っていたこともあり、2014年に青果卸の会社を立ち上げました。
当社では、旬の野菜はもちろん、全国各地にあるその地域にしかない野菜を取り扱っています。お取引先様との打ち合わせを大事にし、同程度の価格で提供できる仕入れで新商品の提案やメニュー提供を行い、取引先の飲食店様と共に歩んでいます。だからこそ、お取引先様に市場の最新な情報をリアルタイムで提供することにこだわっています。
日々変わる商品情報を得意先に届けたい
『TANOMU』を導入するきっかけは何だったのでしょう?
それまでFAXやメール、LINEなど数多くの受注方法を設けていたことで、転記作業でのミスも多くあったことが課題でした。もともとインフォマートとは別のシステム会社から受発注システムの提案を受けていたのですが、そのサービスには利便性などが見いだせませんでした。しかしそれがきっかけでデジタルでの受発注に興味を持ち、いろいろ調べてみたところ『TANOMU』を見つけて導入しました。
導入効果はいかがですか?
『TANOMU』を使ったことで、お取引先様との信用問題になりかねないFAX注文書を「送った・送ってない」問題が解決できました。お取引先様はもちろん、従業員からの文句もなくなりました(笑)
『TANOMU』で受注方法一本化の実現に近づいているのはもちろんですが、何より、販促機能を有効活用することで営業マンが一人増えたように感じています。在庫が残りそうな商品などを販促機能でメッセージ配信して、機会損失を防いでいるのです。
さらに青果は気候などにより商品の状態が変わるので、飲食店様にはできるだけ早く情報をお届けする必要があります。今までは電話や営業担当に情報を伝達して、その日のおすすめ品を紹介していました。その際、飲食店の方がいないと情報をお伝えできないことも多々ありましたが、『TANOMU』の販促機能でリアルタイムにメッセージを送信できるので、情報が届かない心配はありません。
発注する飲食店様にとっても、QRコードを読み取るだけで注文画面から発注できるのは、非常に画期的だと感じています。現在、お取引先様の8割程度は『TANOMU』でデジタル発注していただいています。利用に関する問い合わせやクレームは一切ありません。
やはり今の時代は変化する事が大事だと感じています。変化を恐れてしまうこともありますが、挑戦することは損でなく、やってみたからこそ見えるものがあるのです。『TANOMU』を導入してみてよかったと感じていますので、当社もどんどん進化していきたいと思います。
※掲載内容は取材当時のものです。





