多店舗展開にともなう人為ミス・どんぶり勘定からの脱却
【Q】沖縄で長い歴史がありますね。

株式会社沖縄テクノクリエイト
総務部 部長
総務部 部長(以下同):当社の創業は1955年にさかのぼります。当時、沖縄に派遣されていた米兵向けのバー「CLUB88」を営んでいました。1972年の沖縄返還後、日本人向けの商売に転換する必要がありました。ステーキ文化が根付き始めていたこともあり、1978年に「CLUB 88」から名前を取って「ステーキハウス88」をオープンしたのです。
【Q】コロナ禍中に店舗数を拡大されています。

2019年からのコロナ禍で観光客が激減したことから、地元のお客様向けの業態を増やす戦略に変更したのです。1000円でステーキを気軽に楽しめる「ステーキハウス88Jr.(ジュニア)」をはじめ、ハンバーグ店、焼肉店、しゃぶしゃぶ店などの出店を増やしました。それまでの13店舗から26店舗に拡大し、コロナ禍をなんとか乗り越えることができました。
ただ、店舗拡大のスピードが速く、管理運営の課題が目立つようになりました。仕入や棚卸などで日常的なミスが目立ってきたのです。また、一気に食材が増えたことで、経理の作業も増加しました。当社はコロナ禍の前からこうした非効率的な業務の見直しを始めていて、業務ミスをカバーするITツールを導入していきました。