南大阪のあぶらかすを使ったメニューを多くの人に知ってもらいたい
代表取締役 畑 博貴 様(以下同):「龍の巣」は、ホルモン焼きとかすうどん、オリジナルのかすもつ鍋の3つを主軸にした飲食店で、大阪と福岡に展開。次いで、2016年5月に東京・新宿にも出店しました。
私が最初にやった仕事は車の整備士。その後、将来的な独立を視野に入れながら飲食業界に転職し、いくつかの失敗を重ねながら、「龍の巣」にたどり着いています。
かすうどんは最近になってテレビなどで紹介されることも増えてきましたが、南大阪では以前から食されていた、いわゆる郷土料理のようなものです。ウシの腸の内側に脂肪が多くついていて、これを加熱して中のアブラをとって販売します。この残った部分は商品になりませんから「あぶらかす」と呼び、地元で料理に使っていたんです。これをうどんに使ったのが「かすうどん」。初めて食べた時に衝撃を受けまして、ぜひとも看板メニューとしてこれを販売したいと思いました。

代表取締役 畑 博貴 様
そのような経緯で最初はかすうどん屋をやっていたのですが、あぶらかすを大量に仕入れていたご縁で良質なホルモンを卸してもらえることになり、ホルモン焼き中心の今の業態となっています。現在ではあぶらかすは自社工場で作り、自社の「龍の巣」はもちろん、ほかの飲食店にも卸しています。
また大阪だけではなく福岡や東京に出店したのは、かすうどんを広めたいとの思いから。全国のイベントにも出店して多くの人に食べていただいています。