飲食業界用語集飲食業に携わる人なら知っておきたい、法令や経営に関するキーワードを解説します。

赤黒処理(あかくろしょり)

赤黒処理とは、飲食店の経理や会計で使われる専門用語で、売上や仕入れに関する数値を修正・相殺する処理のこと。

「赤伝票(あかでんぴょう)」
マイナスの数値を表す伝票のことで、返品や値引きなど、売上を減額する際に使われる。伝票の金額を赤字で記載することが多かったことが由来。

「黒伝票(くろでんぴょう)」
プラスの数値を表す伝票のことで、通常の売上や仕入れを計上する際に使う。黒字で記載することから、黒伝票と呼ぶ。

赤黒処理は、主に以下のようなケースで行われる。

売上金額の修正:注文ミスや提供した料理に問題があった際の返金、または割引を行った場合。
仕入れ金額の修正:発注した食材が不良品だったため返品したり、数量が不足していたりした場合。
請求書の修正:一度発行した請求書に間違いが見つかり、金額を修正する必要がある場合。

例えば、お客様が注文した料理をキャンセルした場合、その分の売上をマイナスにするために赤伝票を発行し、当初の売上(黒伝票)と相殺することで、最終的な売上を正しく計上する。

このように、赤黒処理は単なる帳簿の修正ではなく、正確な売上や原価を把握し、正しい経営判断を下すために不可欠な会計処理である。

今注目のワード

最も検索されているホットワードを中心に、いますぐ知っておきたいワードを集めました。

資料請求する