会計分野に広がる「FinTech」。その特徴と主なサービスまとめ

2017年3月24日 桐元 久佳

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FinTechとは何か?

近年、金融・IT業界だけでなく、会計業界でも話題になっているFinTech(フィンテック)。金融(Financial)と情報技術(Technology)を掛け合わせ、まったく新しいサービスを作り出そうとする動きのことです。

基本的な技術として、次の3つがあります。

・API(エー・ピー・アイ/Application Programming Interface) ソフトウェアが、他のシステムと互いに機能をやりとりするのに使用するルールのことです。サービスをまたいだデータの受け渡しがしやすくなるため、例えば会計ソフトからデータを取得して、他のサービスと連携させることが可能になります。

・AI(エー・アイ/Artificial Intelligence) コンピュータに、人間同様の思考力を持たせる試み、いわゆる人工知能。もしくは、その一連の技術を指します。脳神経細胞を模擬的に再現することで、認識精度が大幅に向上し、活用が進んでいます。マイクロソフトやGoogleなどのIT企業が、開発を進めています。

・Blockchain(ブロックチェーン) ビットコインに代表される暗号通貨の主要技術であり、Fintechの肝といえます。データの改ざんがほぼ不可能な、信頼できる記録技術です。取引の記録をブロックに入れて数珠つなぎにして扱うことから、ブロックチェーンと呼ばれています。

FinTechを使ったサービスとは?

現在、FinTechを使ったサービスとして、次のような例があります。

サービス分類 企業名
①個人財務管理 マネーフォワード、Zaim、マネーツリー
②融資 楽天カード、GMOペイメントゲートウェイ、ジャパンネット銀行
③決済 PayPal、コイニー、メタップス、Square
④投資アドバイス お金のデザイン、AlpacaDB
⑤経営・業務支援 インフォマート(BtoBプラットフォーム)、freee、マネーフォワード
⑥暗号通貨 bitFlyer、Orb、テックビューロ

それぞれのサービスを簡単に説明します。

① 個人財務管理銀行の取引明細やクレジットカードの利用履歴を、集約して管理できるサービス。

② 融資Web上の膨大な決済データや取引先の情報などをもとに、人工知能が与信管理を行い、運転資金の貸し出しを決定します。

③ 決済スマートフォンを、財布やPOSレジの代わりとして使用し、決済手段にします。

④ 投資アドバイス人工知能に資産の運用を委託し、株、外貨や債券の取引を全自動化します。AI技術が進歩するほど運用成績が向上するのか、ヘッジファンドが取り組んでいます。

⑤ 経営・業務支援銀行の取引データやクレジットカードの情報を会計ソフトに読み込ませ、業務の効率化を支援します。販売管理システムなどを連動させることができ、定型的な処理であれば一度設定するだけで間違えることなく処理が完了するため、会計業務の飛躍的な効率化を図れます。

⑥ 暗号通貨暗号を使った新しい形の通貨。既存の銀行ネットワークに頼らずに送金できます。

金融庁も『平成27事務年度 金融行政方針』で「将来の金融業・市場の姿を大きく変えていく可能性がある」と報告し、今後の動きに注目しています。国内でも急速に浸透する可能性があるため、自社や業界への影響も踏まえて、注視しておく必要性があると思います。

著者プロフィール

日新税理士事務所

2006年6月設立。
大阪・京都・神戸・奈良を中心に活動し、会社設立、融資・補助金・助成金申請など独立開業、税金対策や経営改善計画をサポートする。

日新税理士事務所ホームページ
http://www.ns-1.biz/

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