
最終更新日:2025 年10月3日
SDGsは、世界全体で取り組むべき17の目標と169のターゲットから構成され、環境・経済・社会のあらゆる側面で持続可能な未来の実現を目指すものです。
このSDGsの達成に向けて、企業活動の中でも注目されているのが「ペーパーレス化」です。紙資源の使用削減は、環境保護だけでなく、コスト削減や業務効率・企業価値の向上にも直結するため、多くの企業が積極的に取り組んでいます。
そこで本記事では、SDGsとペーパーレス化の具体的な関係性や、企業にとってのペーパーレス化の効果、ペーパーレス化を成功させるためのポイントをわかりやすく解説します。
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目次
- SDGs貢献にはペーパーレス化が有効?
- なぜ企業にペーパーレス化が求められているのか
- SDGs目標8「働きがいも経済成長も」
- SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」
- SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」
- SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」
- 企業のSDGs推進を支えるペーパーレス化の効果
- 環境負荷の軽減
- 業務の効率化
- コストの削減
- 企業イメージ向上と競争力強化
- SDGsの実現に向けたペーパーレス化の具体例
- 社内文書・帳票・契約書の電子化
- Web会議やチャットツールの活用
- ペーパーレス化を成功させるポイント
- 従業員の理解促進と協力体制の構築
- 段階的導入による現場重視のアプローチ
- 堅牢なセキュリティ体制の確立
- 初期投資とランニングコストの適正管理
- 社内書類をペーパーレス化して、SDGsへの第一歩を踏み出そう
- よくある質問
SDGs貢献にはペーパーレス化が有効?
SDGs(Sustainable Development Goals)は、持続可能な社会の実現を目指す国際的な目標であり、企業活動においてもその達成が強く求められる時代になっています。その中でSDGsの目標達成に貢献することができる「ペーパーレス化」は、環境保護や業務効率化の観点から、企業が実践しやすい有効な手段のひとつです。

出典:国際連合広報センター「SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン」
ペーパーレス化とは、紙を使用せず、電子データとして情報を管理・共有することで、近年はIT技術や働き方改革の推進により、社会全体でのペーパーレス化が加速しています。
また、SDGsの実現に取り組むこと自体が、企業の社会的責任の一環であり、ブランドイメージや採用活動、ステークホルダーとの関係構築においても重要な要素のひとつとなっています。企業にとってペーパーレス化は、こうした多面的な価値創出につながる施策といえるでしょう。
なぜ企業にペーパーレス化が求められているのか
環境意識の高まりや業務効率の追求により、企業にとってペーパーレス化は単なる「経費削減策」ではなく、「持続可能性」や「社会的責任」の観点からも重要な取り組みと位置づけられるようになっています。
特に、SDGsを推進するうえで、ペーパーレス化は企業が実行可能な具体的アクションとして注目されています。
ここでは、SDGsの主要な目標とペーパーレス化の関係について詳しく見ていきましょう。

SDGs目標8「働きがいも経済成長も」
目標8は、すべての人が働きがいのある人間らしい仕事に就きながら、経済成長を実現することを目指しています。
ペーパーレス化によって書類の電子化が進むと、情報共有が迅速になり、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方がかないます。テレワークやフレックスタイム制の導入なども可能になるでしょう。ペーパーレス化により業務の生産性が向上し、誰もが働きやすい職場づくりに寄与することで、目標8への貢献が期待されます。
SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」
目標12は、限りある資源を有効に活用し、持続可能な生産と消費のパターンを確立することを目的としています。
ペーパーレス化により、不必要な印刷や帳票類の大量廃棄を削減できれば、紙資源の使用効率が高まり、資源の浪費を防ぐことができます。紙資源の使用効率向上は環境負荷の軽減とともに、サステナブルな経営への一歩となるでしょう。
SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標13では、気候変動とその影響に立ち向かうための緊急の行動が求められています。
紙の製造・輸送・廃棄には多くのエネルギーが使われ、それがGHG(温室効果ガス)の排出要因のひとつとなっています。ペーパーレス化を進めることで、こうしたGHG排出量の削減が可能となり、企業として気候変動対策に具体的な貢献ができるようになるでしょう。
SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」
目標15は、森林資源や生物多様性などを含む陸域の自然環境を保護し、持続的に利用することを掲げています。
紙の原材料である木材の使用を減らすことは、違法な森林伐採の抑制や生態系の保全につながります。ペーパーレス化を推進することは、紙資源の効率化につながり、結果として陸の自然を守る有効なアクションとなるのです。
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企業のSDGs推進を支えるペーパーレス化の効果

ペーパーレス化は、単に紙の使用量を減らすだけの取り組みではありません。企業にとっては、SDGsへの貢献はもちろん、業務の効率化やコスト削減、さらには企業価値の向上といった経営上の効果も期待できます。
ここでは、ペーパーレス化がもたらす主な4つの効果についてご紹介します。
<ペーパーレス化により期待できる効果>
環境負荷の軽減
ペーパーレス化により、森林資源の保護やCO2排出量の削減、廃棄物の減少といった環境負荷の軽減が実現可能です。紙の製造には大量の水と電力が使われ、輸送や廃棄処理にもエネルギーを消費するため、紙の使用量を減らすことは環境保全に直結します。
こうした環境負荷軽減の取り組みは、企業にとって法規制への対応やリスク回避にもつながります。環境規制の強化に加え、電子帳簿保存法の改正など、書類管理の電子化を促進する法制度の整備も進んでいます。ペーパーレス化を進めることで、環境保全と法令対応を同時に実現でき、将来的なコンプライアンスコストの抑制にもつながるでしょう。
業務の効率化
紙を使用する業務では、書類の保管や整理、回覧、管理といった作業に多くの時間と手間がかかります。ペーパーレス化によって情報をデジタルで一元管理すれば、資料の整理や共有がスムーズになり、業務プロセスの簡素化が図れるでしょう。
重複作業やミスの削減にもつながり、社内コミュニケーションの円滑化や生産性の向上も期待できます。
コストの削減
印刷費やコピー用紙のコスト、書類保管のためのキャビネットや倉庫スペースの維持費、さらには書類対応にかかる人件費など、紙を使う業務には多くのコストが発生しています。
ペーパーレス化によって、こうした直接的・間接的コストを削減できるほか、紛失リスクのある紙の取り扱いが減ることで、再発行や確認作業といった余計な手間も減らすことができます。
企業イメージ向上と競争力強化
ペーパーレス化をはじめとする環境配慮型の取り組みは、投資家や取引先、求職者などのステークホルダーから、企業が社会的責任を果たしていると評価されます。
特に若い世代の従業員や消費者にとって、環境問題への取り組みは企業選択の重要な判断材料となっており、優秀な人材の確保や顧客ロイヤルティの向上にも寄与します。環境配慮型の取り組みはブランディングにも寄与し、市場での信頼性や競争力の強化へとつながるでしょう。
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SDGsの実現に向けたペーパーレス化の具体例
ペーパーレス化は、理念や方針だけにとどまらず、実際の業務レベルでどのように実行していくかが重要です。特にSDGsの達成を意識する場合には、継続可能な取り組み方を選ぶ必要があります。
ここでは、企業で実際に導入されている代表的なペーパーレス化の事例をご紹介します。まずは社内文書や契約書、会議ツールなど、定型業務から着手することで、無理なくスムーズに導入を進めることができるでしょう。
<企業におけるペーパーレス化の具体例>
社内文書・帳票・契約書の電子化
社内で日常的に発生する文書や帳票、契約書類は、ペーパーレス化の初期段階として取り組みやすい領域です。例えば、紙の書類をスキャンして電子化すれば、検索や共有がしやすくなり、業務効率が格段に向上します。
また、契約書に関しては電子契約システムを導入することで、印刷・押印・郵送といった手間を省略でき、時間とコストの削減につながります。さらに、帳票類も電子化することで、承認フローや履歴管理も効率化され、内部統制の強化にも貢献するでしょう。
<ペーパーレス化に役立つ代表的なシステム>
- ・電子契約システム
- ・勤怠管理・給与計算システム
- ・請求管理システム
Web会議やチャットツールの活用
社内外との情報共有を効率化する手段として、Web会議ツールやビジネスチャットの活用も進んでいます。
会議資料を紙で印刷することなく、画面上で共有できるため、印刷コストの削減だけでなく、資料準備の負担も軽減されます。
また、ビジネスチャットやナレッジ共有ツールを活用すれば、社内情報をリアルタイムに共有でき、情報の属人化を防ぐことが可能です。これらはリモートワークの推進にも寄与し、多様な働き方を支える環境整備にもつながります。
<ペーパーレス化に役立つ代表的なツール>
- ・ビジネスチャットツール
- ・ナレッジ共有ツール
- ・クラウドストレージサービス
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ペーパーレス化を成功させるポイント

ペーパーレス化を実現するためには、単にシステムを導入するだけでは不十分です。現場の理解や社内体制の整備、セキュリティ対応、コスト管理など、さまざまな観点からの準備が必要です。
ここでは、ペーパーレス化を円滑に進め、SDGsへの貢献にもつなげるための4つのポイントをご紹介します。
<ペーパーレス化を成功させる4つのポイント>
従業員の理解促進と協力体制の構築
ペーパーレス化をスムーズに進めるには、現場の理解と協力が欠かせません。導入前に「なぜ必要なのか」「業務がどう変わるのか」といった背景や目的を明確に伝えることで、従業員の納得感を得やすくなります。
また、定期的な操作説明会や研修を通じてITリテラシーを底上げし、導入後も成功事例や効果を社内で共有することで、継続的なモチベーションの維持が可能です。
段階的導入による現場重視のアプローチ
全社一斉導入は混乱を招くおそれがあるため、まずは一部の部署や業務からスモールスタートで始めるのが効果的です。試行段階での運用上の課題を洗い出し、フィードバックを得ながら徐々に拡大していくことで、スムーズな定着が図れます。
現場の声を反映しながら仕組みを調整していくことで、実用性と納得感のある制度設計につながります。一方的なルールの押し付けは避け、現場との対話を重視しましょう。
堅牢なセキュリティ体制の確立
情報のデジタル化には、常に情報漏洩や不正アクセスのリスクが伴います。アクセス権限の明確化、データの暗号化、定期的なバックアップといった基本対策に加え、サイバー攻撃に備えた多層防御の導入が求められます。
さらに、トラブルが発生した際に備えて、復旧手順や責任体制を明確にしておくことも重要です。導入時にはセキュリティ性能の高いシステムを選定し、継続的な見直しも怠らないようにしましょう。
初期投資とランニングコストの適正管理
ペーパーレス化には一定の初期投資が伴いますが、長期的には大きなコスト削減効果が期待できます。導入時はシステム費用だけでなく、運用・保守にかかるコストも含めた総合的な予算計画を立てましょう。
さらに、導入後はROI(投資に対してどれだけ効果があったかを示す指標)を定期的に測定し、必要に応じて運用の見直しを行うことも大切です。過剰な機能追加を避け、必要最小限の構成からスタートすることで、無駄のない導入が可能になります。
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社内書類をペーパーレス化して、SDGsへの第一歩を踏み出そう
SDGsへの取り組みは、単なる社会的責任ではなく、自社の持続的な成長を支える重要な経営課題です。
なかでもペーパーレス化は、環境負荷の低減はもちろん、業務の効率化やコスト削減、さらに企業価値の向上にもつながる、着手しやすく効果の大きい施策として注目されています。
とはいえ、いきなり全社的にデジタル化を進めるのは難しいという声も少なくありません。そこで重要になるのが、「目的に応じて、段階的に導入すること」です。
最初のステップとして効果的なのが、請求書業務や契約書業務の電子化です。「BtoBプラットフォーム 請求書」を導入すれば、紙の請求書の印刷・封入・郵送といった作業をなくし、取引先とのやりとりを効率化できます。支払い・入金確認のスピードもアップし、経理業務全体の生産性向上が見込めます。
契約書についても、「BtoBプラットフォーム 契約書」を活用することで、作成から締結、保管までをすべてオンラインで完結。押印・郵送といった従来のアナログな工程を省略できるため、時間とコストの大幅な削減が可能です。
デジタル化の次の段階として、多くの企業が注目しているのが環境貢献の可視化です。
「BP Storage for 炭素会計」を使えば、企業間取引に伴うCO₂排出量を自動で算出し、レポートとして出力可能。環境負荷の実態を「見える化」することで、脱炭素経営への第一歩を踏み出せます。
さらに業務全体を効率化したい場合は、受発注業務のデジタル化がカギになります。
「BtoBプラットフォーム TRADE」では、見積・発注・納品・検収・請求といった一連の流れをオンラインで一元管理可能。従来のような紙書類やPDF、電話・メールでのやりとりに頼る必要がなくなり、社内の属人化や確認ミスを防ぎます。
このように段階を踏んで導入を進めることで、業務負荷を最小限に抑えつつ、ペーパーレス化による効果を最大化できます。ペーパーレス化を一過性の取り組みにせず、SDGsと連動した戦略として組み込むことで、企業価値はさらに高まるはずです。
ペーパーレス化の第一歩にインフォマートのシステムをご活用ください。
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よくある質問
Q. SDGsとペーパーレス化の関係は?
SDGs(Sustainable Development Goals)は、持続可能な社会の実現を目指す国際的な目標です。ペーパーレス化は紙の使用量を減らすことで森林資源の保全や廃棄物削減につながり、紙の製造・輸送・廃棄に伴って発生する温室効果ガスの排出も抑制するなど、環境保護の観点からSDGsに貢献します。
Q. ペーパーレス化はSDGsの何番目ですか?
ペーパーレス化はSDGsの目標になっていませんが、多数の目標に強く関連しています。例えば目標12「つくる責任 つかう責任」における資源の効率利用と廃棄物削減、目標13「気候変動に具体的な対策を」における排出削減、目標15「陸の豊かさも守ろう」における森林保全に強く関連します。加えて、電子化による生産性向上や柔軟な働き方の促進という観点から、目標8「働きがいも経済成長も」にも間接的に貢献します。
各目標との関係は「なぜ企業にペーパーレス化が求められているのか」をご覧ください。
Q. ペーパーレス化のメリットは?
企業におけるペーパーレス化には環境面、業務面、経営面でのメリットがあげられます。環境面では森林保全、CO2排出の抑制、廃棄物の減少といった効果が得られ、業務面では検索性の向上や回覧・承認の迅速化、ミスの抑制などにより生産性が高まります。経営面でも、印刷・郵送・保管・人件費などのコストを削減でき、アクセス権限や履歴管理の徹底によって内部統制と法令対応の強化が図れます。これらの取り組みは投資家や取引先、求職者からの評価を高め、企業イメージや競争力の向上にもつながります。詳細は「企業のSDGs推進を支えるペーパーレス化の効果」をご覧ください。
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監修者プロフィール

監修者:岸本 勇樹
大阪府高槻市出身。 2002年に京都府立大学農学部を卒業後、和歌山県庁職員として長年森林行政に携わってきました。 2023年の県庁退職後に中小企業診断士資格を取得。現在は、モリビト経営工房代表として実践的な経営コンサルティングを提供しています。森林・木材産業を中心に脱炭素経営の基盤構築を支援し、地域社会の発展に貢献すべく日々尽力しています。
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