原料規格書の回収・更新・変更確認の手間が削減。
商品規格書の提出もスムーズに対応できました。
北海道を代表する老舗の調味料メーカー、株式会社ソラチ様。1951年の設立後、ジンギスカンのたれ、しゃぶしゃぶのたれ、焼肉のたれなど、さまざまな商品を製造・販売しています。中でも『十勝 豚丼のたれ』は発売50周年をむかえたロングセラー商品。
商品の増加で課題となったのが、原料規格書の回収と更新作業でした。正確かつ効率的にこなすには、ITの導入が不可欠だったと商品開発室の担当者は言います。
ココがPOINT!
- 1『エクセル帳票出力機能』で規格書を作成し、取引先へ提出
- 2更新履歴が残るので、変更箇所をすぐに確認可能
- 3規格書のWEB回収機能・原材料一括更新機能で、作業工数を削減
北海道を代表する老舗の調味料メーカー
― 主な取扱商品を教えてください。
商品開発室 課長(以下同):当社では、豚丼、しゃぶしゃぶ、ジンギスカン、焼肉などのたれや、ドレッシング、スープカレーの素、鍋の素などを製造、販売しています。最も人気なのが、2021年で発売50年になる「十勝 豚丼のたれ」です。北海道十勝の名物である豚丼を簡単に作れる商品で、絶妙な甘さが特徴です。飲食店では丼もの屋さんだけでなく、ラーメン店もこのたれを使った豚丼をサイドメニューとしてご提供いただき、そこからポークチャップソースなど、他の当社商品もお使いいただくケースが多いです。
消費者からは「豚丼のタレをもらって美味しかったのですが、どこで買えますか?」とお問合せをいただくことが多々あります。豚丼以外にも肉じゃがなどの煮物や照り焼きなど、幅広い料理にお使いいただけて、業務用から小売用まで、用途に合わせたサイズを取り揃えております。
― 食品衛生の規格認証を新たに取得されるそうですね。
食の安全については、全社を挙げて取り組んでいます。2016年に北海道HACCP認証を取得しており、2021年冬にJFS-Bも取得する予定です。もちろん、認証の取得自体が目的ではなく、常に上のレベルを目指していかなければなりません。小さな課題をひとつひとつクリアしつつ、全従業員で取り組んでいく姿勢を大切にしています。
特に私の担当業務のひとつに、原料規格書を原料メーカーや問屋から集め、決まった書式に変換し、規格書の管理システムと関連付けるという業務があるので、衛生管理だけでなく情報管理にも注力しています。
納品先から求められる規格書に対しては、100%の提出率を維持することはもちろん、依頼後すぐに対応できるような体制づくりが必要と考えています。
商品開発室 課長
原料の変更で増す、規格書管理の手間
― 商品の規格書管理で課題となるのは何でしょう?
ひとつの規格書を作成するのに、膨大な手間がかかる点です。当社で定形のエクセル書式を作って、原料の仕入れ先に記入を依頼して集めているのですが、返ってきたものに対してまた修正依頼をお願いするという工程に時間を取られていました。原料の変更があるたびに、メールで3回、4回とやり取りが増えるにつれ、商品の販売先への規格書提出も遅れてしまっていたのです。
また、当社から販売先へ提出する規格書も、毎年のように求められる項目が増えているので、フォーマットも都度改良しなければなりません。情報の社内チェックも大変ですし、原料メーカーさんとの間に問屋さんを通していれば、回収・提出はさらに時間がかかります。
それで、原料メーカーさんも問屋さんも当社もやりとりしやすくなるようなシステムを探し、2021年7月に『BtoBプラットフォーム 規格書』の規格書回収機能と、原材料情報を一括更新できる『原材料マスタ機能 』を導入したのです。他の規格書管理システムも検討しましたが、このシステムに決めた一番のポイントは、当社だけでなく原料メーカーさんに対してもサポート体制がしっかりしていた点です。何かわからないところがあっても、システム提供元のカスタマーサポートセンターに聞けばいいという安心感がありました。このシステムが最も汎用性が高そうだったというのも理由のひとつです。
規格書の更新・変更点の確認がIT管理で大幅アップ
― 管理システムの導入で、運用体制はどのようにしていますか?
これまで取引先から規格書の提出依頼があった場合、まずは当社の営業担当者がそれを受け、商品開発室が1から作成し、また営業担当に戻すという流れでした。それもインフォマートの規格書システムにデータを登録しておけば、基本的な情報であれば営業担当が自由にアクセスして対応できるようになります。商品開発室の対応がなくなるので、スピードが格段に早まります。
このシステムは、エクセルやPDFで書き出せるのも便利ですね。提出する際にはそのままお渡しできますし、他社の規格書管理システムにも読み込ませることができるのもメリットです。使っていくうちに、提出スピードも上がるでしょうし、正確性もますます向上すると感じています。
また、規格書の更新時に履歴が残るのも助かっています。たとえば、ひとつの商品に使われている何十という原料のうち、1種類の原料の細かい部分が変更になったとします。すると提出する規格書の内容も変わります。取引先から「どこが変わったのか」と問い合わせを受けても、このシステムなら履歴が一目瞭然なのですぐに回答できます。
仕入れ先からの規格書回収もスムーズに
― 原料メーカーとのやり取りはいかがでしょうか。
食品表示法に関わる内容が変更された場合は事前に連絡をいただくのですが、表示に関係しない二次原料、三次原料に変更があった場合は連絡が来ることは稀です。このため毎年1度、原料の仕入先に規格書の提出依頼をして更新しています。システムで管理すると、画面上でどの仕入れ品の規格書が回収できているかが分かりますし、全体の回収率も一目瞭然なので便利です。
― 今後の展望をお聞かせください。
現在、8割以上の取引先からインフォマートの書式で、システム経由で提出していただいています。それ以外は、当社で作成した形式のエクセルです。今後はエクセルデータをインフォマートの規格書システムに登録して蓄積していき、ほかのシステムに読み込ませてデータを連携させたいと思っています。情報の正確性を保ちながら工数を削減できればいいですね。
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BtoBプラットフォーム 規格書
- 「食の安心・安全」に対応
株式会社ソラチ
設立 | : | 1951年12月 |
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事業内容 | : | たれ・ソース・スープ・ドレッシング等の製造・販売 |
代表者 | : | 代表取締役 桑原 朗 |
本社所在地 | : | 北海道芦別市北7条西4-4-18 |
企業サイト | : | http://www.sorachi.ne.jp/ |
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