受発注システム『TANOMU』で留守電の処理を削減。
販促機能で特価商品を配信し、受注が増えました。
前橋市内に拠点を置く、群馬ミート株式会社。群馬県産の高品質な豚肉などの食肉をスーパーや飲食店・ホテルなどに販売しています。留守電やFAXによる受注を効率化するため、LINEで受発注ができる『TANOMU』を導入しました。
導入後は留守電やFAXの処理にかかる時間が削減でき、販促機能の活用で営業コストをかけずに受注を増やすことに成功。課題解決までの経緯を営業部次長の吉野 誠氏に伺いました。
ココがPOINT!
- 1留守電・FAXによる受注トラブルが解消
- 2受注からピッキング、配送までの作業を効率化
- 3販促機能を活用して既存お取引先様の新規注文を獲得
生産者と直接契約し、高品質な豚肉を飲食店へ
―群馬県の老舗食肉卸として、さまざまな精肉や調理冷凍食品を扱っておられますね。
当社は豚肉や牛肉などの精肉を加工・製造し、スーパーマーケットや精肉店、飲食店、給食事業者、ホテルなどへ商品を販売しています。自社トラックで群馬県内と埼玉県北部の一部エリアへ配送しているほか、県外のお取引先様には宅急便や運送会社さんを利用して配送しています。
ここ最近は一般消費者向けのECも強化しており、「ぐんま麦豚ロース漬セット」やサーロインステーキ用の上州牛などのギフト商品も大変好評をいただいています。
営業部 次長
吉野 誠 氏
―主力商品は、群馬県産の銘柄肉ですね。
当社は生産者とのつながりが強いため、お取引先様に合わせた高品質な豚肉をお届けできるのが強みです。工場には国産豚のカット処理工場と本社工場の2つがあり、国産豚のカット処理工場では1日に約380頭分もの枝肉を仕入れています。豚肉のほとんどは群馬県産で、常に10種類以上の銘柄を取りそろえています。特に「えばらハーブ豚未来」は、国内で初めて分娩から出荷までの全ステージで抗生物質・合成抗菌剤等を使用せずに育てた貴重な銘柄です。肉質は柔らかくて旨味があり、脂肪もさっぱりしているためお取引先様にも好評で、受注に対応しきれない時期もありました。
―コロナ禍や、ここ1~2年の価格高騰の影響はいかがですか。
飲食店がメインの部署は厳しい状況でしたが、特にコロナ禍の1年目はスーパーマーケットさんからの引き合いが強く、会社全体としては前年並みを維持できました。
食肉そのものの値上げに加え、2021年頃からはトレイや真空袋などの包材も値上がりし、電気代を始めとした光熱費もかなりの負担となっています。工場では、電気代の値上げが響いていますね。また当社では国産だけでなく輸入肉も扱っていますから、円安の影響も受けます。厳しい状況ですが、お取引先様にはある程度はご理解いただけていると思います。
留守電の確認に30分、配送が遅れるリスクも
―これまではお取引先様からの注文をどのように受けていたのですか。
基本的には電話やFAXで、一部スマホのショートメールもありました。特に休業日明けは多いときで30件もの留守電がたまっていて、その内容を伝票に書き起こすだけでも30分以上かかります。そもそも電話だと「言った・言わない」のトラブルもありますし、相手の声をうまく聞き取れないことも多いです。留守電を何度聞き返しても分からない場合には、私からお取引先様に折り返して確認することもしばしばありました。FAXやショートメールでも送信ミスは起きますし、お取引先様にとっても当社の事務員にとっても負担だったと思います。
飲食店のお取引先様からは営業が終わった夜間に留守電をいただくケースが多く、事務員が作業を始める時間帯では内容の確認ができず、午前10時頃までお取引先様と連絡がつかないこともあります。配送トラックの出発時刻は午前10時から11時なので、たった1件の確認のために出発が遅れてしまうこともありました。
留守電対応が10分に短縮、日中の電話対応も半減
―2022年6月に『TANOMU』を導入されましたが、効果はいかがですか。
お取引先様550件のうち、4割ほどが受発注システム『TANOMU』経由での発注に変わり、留守電の確認で毎日30分かかっていた作業が10分未満になりました。日中の電話対応も約30件から15件程度に半減し、事務員の負担は減らせたと思います。電話の場合は「いつものセット○キロ」など曖昧だったものが、『TANOMU』なら豚肉の部位まで細かく設定できるためお取引先様へ確認する手間もありません。
また、ピッキングの準備も楽になりました。これまでは、配送する際には受注処理が完了したのを確認してからピッキングに入っていましたが、今はスマホから『TANOMU』で確認できるため、ピッキングの準備や目処が立てやすくなったのです。当初は費用面で不安がありましたが、これだけ効率的に業務を行えるようになったことを考えると本当に導入してよかったです。
―お取引先様の反応はいかがですか。
お取引先様には『TANOMU』によってFAX・電話の通信費や用紙代がかからなくなること、手順が簡単であることをご説明しました。スマホやPCをお使いの方は特に、スムーズに導入していただけたと思います。お取引先様にとっても通信費などのコストカットになる上、「気づいた時にいつでも発注できるのが便利」とのお声を多くいただきます。
これまでは前日夜にFAXで発注した内容にミスがあったり、お取引先様がFAX送信を忘れていたりした場合、朝営業マンに直接電話が来ることもありましたが、『TANOMU』を導入してからはいつでも気づいたときに発注できるため「抜け・漏れが減った」と好評ですね。
販促機能を活用し、特価商品が1分で売り切れることも
―『TANOMU』の販促機能もお使いいただいているそうですね。
これまでは会議で「この商品を売ろう」と決めて営業に周知していましたが、特価商品を販促機能で発信できるようになってからは、配送時に営業しなくても注文をいただけるようになりました。以前には発信してから1~2分で売り切れたこともあります。普段は豚肉の発注がメインで牛肉は注文しないだろうと思っていたお取引先様が、案内をきっかけに牛肉をコンスタントに購入してくださるようになったのは嬉しかったですね。
これまでは、配送員が直接お取引先様のもとへ伺って情報交換をする必要がありましたが、夜間に開店するお取引先様の場合は、昼に納品しても店主の方とはなかなか会えません。皆さんお忙しいですし、単品で注文されている方に他の商品を案内するのは難しい空気もあります。『TANOMU』の販促機能なら簡単に商品案内ができますし、営業の幅が広がりました。食品の廃棄も減らすことができるため、非常にありがたいと感じています。
―今後の展望をお聞かせください。
今回、『TANOMU』で事務作業が削減できたので、販促機能もさらに活用していきたいと考えています。また、今後はECサイトの拡充や公式サイトのリニューアルなどにも時間を使いたいですね。
特にECでは、一般の消費者向けに3,000円台から買える群馬ミートオリジナルの「3種類の糀を使用したぐんま麦豚ロース漬セット」や、完全無投薬で育てた「えばらハーブ豚未来」を使用したレトルトカレーセットなど、高品質なギフト商品をそろえているので、積極的にPRしていきたいと思います。
えばらハーブ豚未来
僕らの未来カレーセット
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TANOMU
- 食品卸の3大課題 受注、入力、販促をまるっと解決
群馬ミート株式会社
設立 | : | 1965年7月 |
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本社所在地 | : | 群馬県前橋市東片貝町415-2 |
事業内容 | : | 食肉卸・食肉加工・食肉販売 |
公式ホームページ | : | https://www.gunmameat.com/ |
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