学校法人目白学園 目白大学掲載日 2023年4月27日

学生が知らなかった業界・企業に目を向けるきっかけに。就職活動の幅を広げ、志望動機を深めるツールです。

利用サービス 業界チャネル | エリア 関東地方 | 業種 教育 | 取材日 
学校法人目白学園 目白大学

東京都新宿区とさいたま市にキャンパスを置く目白大学様。卒業後の就職進路は幅広く、学生のキャリア形成を支援する就職支援部では、就職活動に役立つさまざまなサポートを行っています。業界研究に消極的な就活生に課題を感じ、『BtoBプラットフォーム 業界チャネル』を導入。これまで知らなかった業界・企業への好奇心を導くきっかけづくりとして、積極的な活用を期待しています。

ココがPOINT!

今の学びを未来の社会につなげるキャリア支援

就職支援部部長 鈴木あ久利氏就職支援部部長
鈴木あ久利氏

― 2023年に学園創立100周年を迎えるとうかがいました。

就職支援部部長 鈴木あ久利氏(以下、鈴木氏):大学の母体である学校法人目白学園は、関東大震災の年でもある1923(大正12)年に設立した男子校、研心学園がはじまりです。昭和になって女子校の中学・高等学校に転換し、短期大学も創立しました。現在、中学・高等学校は男女共学の中高一貫校、目白研心中学校・高等学校として運営しています。

目白大学は1994年の創立で、まもなく30周年を迎えるところです。新宿キャンパスに心理学部やメディア学部といった文系6学部および短期大学部と大学院を、さいたま岩槻キャンパスに保健医療・看護系2学部を設置しています。「育てて送り出す」を大学の社会的使命と掲げ、多様化する現代社会に対応しうる人間力を形成する教育を行っているのが特徴です。

就職支援部付部長 佐藤貴生氏就職支援部付部長
佐藤貴生氏

就職支援部付部長 佐藤貴生氏(以下、佐藤氏):本学のカリキュラムは、1年生の時点から4年後の卒業時を常に意識しており、地域や職域の中での実習やインターンシップを通じて、就業力を養う授業やサポートを行っています。大学に入ったばかりの1年生は、将来のキャリア形成に向けたベース作りを行い、2年生になると各学科の「専門とキャリア」という授業で、自分たちの学びをどう社会とつなげていくかを考えていくのです。就職活動を目前に控えた3年生になると「仕事と社会」として、具体的な準備にとりかかっていきます。

― 所属されている就職支援部ではどのような取り組みを行っていますか?

鈴木氏:私たちは、授業での学び以外のキャリア支援を主に担っている部署です。たとえば就職活動に向けた各種講座を企画したり、履歴書の書き方や面接の受け方といった就職指導を行っています。新宿キャンパスのキャリアセンターには国家資格を保有したキャリアカウンセラー10名が常駐し、対面とWebで随時、個別相談に応じています。

近年、就職活動は早期化・長期化といわれています。これまでもいわゆる「青田買い」といわれたように選考が早期化し、学生が本分である学びに集中できず学業に影響が出てしまうことが何度も問題になりました。そのたびにルールを定め、指針が示されてきたものの、インターンシップの活用など、選考解禁前からさまざまな手段で事実上の採用活動は早期化しています。背景にあるのはどの業界も、人材需要の高まりに反した労働人口の減少による人手不足の影響です。内定ないし内々定で採用した学生からの内定辞退もあるため活動は長期化してしまう傾向にあります。その結果、私たちのキャリア支援も早期化・長期化しています。

様々な講座を企画する中で一番の課題は、「業界研究」です。たとえば、就職活動ではよく国内企業情報を網羅した季刊誌を利用する機会があると思います。その出版社による読み方の解説講座を企画したり、あるいは、学生に人気のコスメや旅行代理店、金融といった業界・企業から担当者をお招きした講座を企画したりしております。しかし、いずれも申し訳ないほど参加率が低いのが現状です。コロナ禍以降はオンデマンド配信も行っていますが、それもあまり見てもらえません。学生との温度差を感じ、業界研究に関しては常に悩みのたねでした。

知らなかった世界にふれ、喜んで帰っていった学生に手応え

― 就職活動における業界研究の重要性が、いまひとつ伝わっていないのでしょうか?

鈴木氏:そうかもしれません。確かに業界を深く調べなくても就職自体は不可能ではありませんが、自分の将来の運命を左右しかねないことを1社、2社選んだだけで決めてしまうのはもったいないなと思います。

学生が自由に使えるようにキャリアセンターにPCを設置し、操作マニュアルを掲示学生が自由に使えるようにキャリアセンターにPCを設置し、操作マニュアルを掲示

学生には、よくたとえ話で、「食べたい料理は、自分が知っているメニューからしか選べない」と伝えています。知らないものの中にすごく美味しいもの、自分によく合うものがあっても、知らなければ注文もできません。社会経験の乏しい学生は、自分が直接見知っているBtoC企業ならある程度の想像がつきますが、その向こう側にある数えきれないほどのBtoB企業にはなかなか思いが至らないものです。

コスメを買うショップは見えても、その商品が手元に届くまでの、商社が原料を調達しメーカーが製造する過程や、卸企業や物流企業、その流通を支えるシステムエンジニアリングの存在は見えません。業界はつながっている、その商流を知ることで就職活動にも幅が出てきますし、志望動機にも深みを持たせられます。業界研究はその視野を広げるための手段です。卒業生からも実際「働いてみてはじめて、こういう会社があることを知った」という声を聞きます。

― 業界研究に『BtoBプラットフォーム 業界チャネル』を活用するに至った理由を教えてください。

佐藤氏:きっかけは、本学の経営学科のゼミで利用しているという、その担当教授からの紹介です。授業では機能の一つ「業界レポート」を使っており、最新の業界動向や主要企業の情報を簡潔にまとめた分析が印象的でした。話をきいてみると、これはゼミ内の利用だけでなく、大学全体でも使えるのではと感じ、課題となっていた業界研究に興味を持ってもらうツールの一つとして、非常に優れていると思いました。

たとえば、企業情報の専門冊子等は使いこなせばかなり役立つ資料になりえますが、数字を読む目などある程度スキルが必要です。「業界レポート」はグラフや図表で視覚的にもわかりやすく、業界の構造やトレンド、特有の固有名詞なども把握できます。レポートはビジネス向けに経営コンサルタントが執筆しているので、かなり深掘りした内容となっており、学生には難しく感じるところもあるかもしれませんが、かえってそれがいいのではないかと。今の世の中、わかりやすさが求められてなんでも簡単にしたものがあふれています。でも、少し難しい言葉が出てきて「これはなんだ?」となった時、自分で学んで考える力を身につけてほしい、そうすることで知識量を増やしていけるのではと思っています。

鈴木氏:先日、キャリアセンターを訪ねてきた就職活動を開始したばかりの学生に、利用を勧めてみたところ、「すごくわかりやすい」と喜んで、気になったところをたくさん印刷して帰っていきました。ゲーム業界に興味を持っている学生で、いろいろな企業を受けましょうといわれても大手1社しか名前が浮かばない状態だったんです。『BtoBプラットフォーム 業界チャネル』で、競合企業や周辺の協力企業など、「知らなかった、こんな企業があるんだ、こんな企業もあるんだ」と見つけていく学生に、「ここから一つひとつ求人票を確認して、志望動機につなげていくんだよ」とアドバイスできました。

なぜその会社を受けたいのか、志望動機はやはり他の企業と比較することで厚みが生まれます。他の会社と比べてここが違う、ここがいいと知ることで、面接を受けたいというきっかけになると思います。

生涯学び続けられる人を、育てて送り出す

― 今後の展望をおきかせください。

鈴木氏:本年度の就職活動が本格始動するこれから、一人でも多くの学生に『BtoBプラットフォーム 業界チャネル』を有効活用してもらいたいです。利用を勧めるパンフレットを作成して配付していますし、全学生が閲覧する就職用のポータルサイトにも情報を掲載しており、積極的な活用を期待しています。

学生の皆さんには、就職活動を通じて新たな視座をもち、人間力を高めてほしいと願っています。自己分析で自分を見つめ直すと共に知識を増やし分析スキルを身に付け、これから社会に踏み出す際の支えにしてくれたら。そしていくつになっても常に学び続け、生涯にわたって社会とつながり続けてほしい、私たちも社会につながる最初の支援を、精いっぱい続けていきたいと思っています。

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学校法人目白学園 目白大学
設立19994年
事業内容大学
代表者目白大学学長 太原 孝英
本社所在地東京都新宿区中落合4-31-1
企業サイトhttps://www.mejiro.ac.jp/
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